たけとけたと片付かない部屋

製造技術の仕事や家事・育児、趣味について書きます。

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仮面ライダービルドの数式、実在してて実に面白い

 Newspicksで「仮面ライダービルドに使われている数式は、物理学者が監修して作っている」という記事を読み、いてもたってもいられず買ってしまいました。

日経サイエンス 2018年2月号

日経サイエンス 2018年2月号

 

 日経サイエンス2018年2月号には、「仮面ライダーの方程式」という特集が組まれていまして、1〜12話までに登場する数式の意味や、その数式と物語とのつながりの解説が乗っています。

  「仮面ライダービルド」は今放送中の仮面ライダーです。主人公の桐生戦兎は天才物理化学者で、秘密基地で自ら武器の開発や実験を行なっていて、変身ベルトも自ら作成しています。今作では特殊な成分の入った2種類のボトルをベルトに装着して仮面ライダーに返信しています。またボトルの相性があり、最も相性のいい組み合わせだと「ベストマッチ!」になります。めっちゃかっこいいです。

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 動画見てもらうとわかりますが、不思議な液体を型に流し込んでプラモデルみたいに組み合わせて変身します。なんていうか、変身ポーズ取った後にポーズ固定でないと変身失敗しそうなところとかピットインしている感じでいいです。

 

 動画ではなかったのですが、実際に変身する際や必殺技を出すときにはビルドの周りに数式がゆらゆら出てきます。また戦兎が住んでいる秘密基地には黒板やクリアボードがあり、毎回いろんな数式が書かれています。これが毎話変わっているんですよね。

 この数式に関しては慶應義塾大学の白石直人という方が監修を行なっていて、実際にある物理法則からエピソードに合う内容のものをピックアップして入れています。肩書きは物理アドアイザーになるそうです。

 で、その特集記事を読んでみたんですが、まあ分かんない笑 いや、丁寧に解説してくれているので概略はわかるのですが、「ん?どういうこと?公開鍵の概念はわかったけどユークリッドの互除法って何?シュレーディンガーの猫はしってるけどレゲット・ガーグ不等式ってなんなの?」と知らないことだらけで笑います。僕は工学系の、しかも応用化学専攻だったので大学で物理っていえば量子力学の触りだったのでわからなくて当然ですが。でも非平衡統計力学において最近大きなブレイクスルーを与えた「ゆらぎの定理」は「熱力学第二法則」や「エントロピー増大則」のようなマクロな物体の状態変化に関する条件において、「熱ゆらぎ」というノイズの確率を考えるもので、ちょっと知ってる単語があったりします。

 一番の見所はやはり物語とのつながりです。主人公の相方の龍我が変身するために戦兎が言ったアドバイスが「お前の強い想いが閾値を超えないと、シンクロへの転移ができない仕組みになってるんだよ!」です。テレビでの設定では龍我の脳とクローズドラゴンという自律行動メカの思考がシンクロする話でしたが、この時にはシンクロ(同期)現象の本質をとらえた「蔵本モデル」とシンクロへの転移となる蔵本転移の式が登場しています。閾値て、大半の人見てても分かんないよ!僕も聞いたときは「閾値って、いや子供向けだし聞き間違えか」ぐらいで聞き流してました。台詞になってることもシナリオに絡んできていることもびっくりです。

 もうすでに有名な相対性理論や、ちょこっとはまっていたカオス理論(言いたいだけ)は登場していていて、今後どんな数式が出てくるのか非常に楽しみです。ちなみに数式の解説はTwitter アカウントの@Perfext_Insider で行なってくれています。速攻でフォローしました笑 僕は数式みてもさっぱりなので、紹介見てから録画見直してます。

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 僕の解説では意味不明だと思いますので、興味持った人はぜひ手にとって読んでみてほしいです。僕も久しぶりに科学雑誌読みましたが、やっぱり面白いですね。久しぶりに脳みそフル回転でめっちゃ疲れますが、いろんな刺激があって面白いです。こういう頭の使い方は会社に入って減ってしまったんですが、結構大事だなあと実感しました。

 

 ちなみに仮面ライダービルドは僕もかなりヒットしている仮面ライダーシリーズになりそうなので興味ある人はぜひ見てほしいです!興味ない人は第1話の変身シーンとライダーキックの演出だけでも。(ライダーキックは空想科学読本でもネタにされる物理法則に反した動きなんですが、今回は物理法則に従ってやっている風になってて面白いです)

 

ではでは!