たけとけたと片付かない部屋

製造技術の仕事や家事・育児、趣味について書きます。

AI(人工知能)を動かして画像認識をやってみた

先日書いた目標通り、見つけた下記の本を早速試してみました。 

jastaway03.hatenablog.com

パソコンで楽しむ 自分で動かす人工知能

パソコンで楽しむ 自分で動かす人工知能

 

 「自分でもできるのかな?」と不安だったのですが、説明がとてもしっかりしていたことと、仮想環境を使うことで初心者でもある程度できたので紹介します。

 

人工知能ってなに?

 この本のChapter 1「AIの全体像を知ろう」で概略を書いてありますが、人工知能(AI)は、文字通り「人工的に知能を実現」する技術、と言えます。テレビでAIが発達してきて、と言われても一体どういうことなのか分かっている人はそこまで多くないのではないかと思います。車の自動運転が話題になっていますが、実際にどうなっているのかって正直よく分からないですよね。この本では簡単な処理を自分で実施することで基本的なメカニズムを知ることができる構造になっています。読んでいくとスマホのアプリなんかもAIが取り入れられていることが多く、「ああ、こういう風に技術が進化しているんだなあ」と実感できました。

実際にやってみた

 Chapter 2から実践に入っていきます。実践の方ではLinuxを使用しないといけないのですが、著者が仮想環境を用意してくれているので非常に進めやすいです。「仮想環境ってそもそもなに?」って方もいるかもしれませんが、まあそんなの分からなくてもやっていけます。(そもそもあんまり分かってない

 ただ、コマンド操作は必須になるので慣れていない人はそこでつまずいてしまうかもしれません。コマンド操作というのはこういうやつです。

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 分からない人はパソコン詳しい人に一通りどういうことか聞いた方が早いです。だいたいプログラム動かすときには使うので、その辺に知っている人います。私も昔ちょっと触ったことあったのでその時の知識を頼りに進めていました。

AIに顔認識させてみた

 顔認識といえば皆さんおなじみだと思いますが、スマホやデジカメで写真撮ろうとすると勝手に人を判断してくれるあれです。ここは導入で機械学習ライブラリdlibを使って顔認識を自分で動かしてみることができます。

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モデルはフリー素材ぱたくそから見つけてきた茜さやさんです。いや、探してたら上の方にあったので選んだんですが結局ぽっちゃり系を選んでしまうという悲しい性。。。それはさておきあれやこれやと環境を整えたり、プログラムを探したりして30分後。。。

 

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できました。赤い線がさやさんの顔をしっかり認識しています。やった!

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 こんな感じで、顔の輪郭をとるプログラムも体験できます。輪郭だけでなく顔のパーツもしっかり抑えることができています。普段勝手に走っているプログラムですが、こうやって自分で動かしてみるのは結構楽しい。

画像認識の学習もやってみた

 次に画像認識の学習も自分でできます。

 というのも、AIがどうやって画像認識をしているかというと膨大なデータから特徴量を抽出することによって、精度の高い検出につなげていきます。逆にいうと教える作業が必要ということです。

 この本では円の形を覚えさせて、それをAIに当てさせる体験ができます。

まずは自分で、円を囲って「これが円ですよー」ってのを認識させます。今回は簡単な図形なので7枚のサンプルで実施します。

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次に、実際に機械学習させた後、テスト画像で実施すると。。。

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おお、できた!

これはけっこう感動しました。このギリギリで円を捕まえているのとかそれっぽくていい!(何が)

 こうやって実際に機械学習させることもこの本で体験することができます。私は自分で何覚えさせたいかなあって考えたところ、「ラブライブのかよちんかな〜」と思ったんですが、そもそも猫の認識でもGoogleがめちゃめちゃ頑張ってできるぐらいなのでかよちんは難しそうです。むむむ。。。

 ただこうやって簡単に認識しやすくる(タグをつける等)してやることで応用は効きそうです。記号であれば認識もしやすいので、実際の現場でも使えるかもしれません。

顔認識を自分でやってみた感想

 時間かかるかなあと思ったんですが、そこそこのスペックのPCさえあればすぐにできると思います。AIの学習教材としてはとても入りやすいです。

そのほかにも

・AIで言葉を扱おう

・AIに絵を描かせよう

・AIに画像を分析させよう

・AIに作曲させよう

と、面白そうなものがたくさんあります。加えてChapter 7では「もっとAIを楽しもう」というもので最新のAI技術を手軽に楽しめる方法が紹介されています。

「AIっていろいろ聞くけど、とっつきがたくて・・・」という方にはぜひやってみてほしいです。

僕も続きをまた進めます。

ではでは!